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2018/01/17(水)22:37 過去を振り返って

今から20年前 眼科 特に白内障の
手術を習得したく人間のお医者さんの
技術を盗もうと猛勉強しました。
人間の学会に無理やり入れていただき
人間のお医者さんの実習に参加させて
いただき周りから人間の医者の実習に
なんで獣医師がいるんだとかなり非難を
受けました。
当然です。私が参加すればその分お医者さんが
一人参加できないのですから。それでも当時は
皆さん寛容でこんなところまで獣医師が
来るのだから手伝ってやろうという
雰囲気でした。
網膜にレーザーを当てたり角膜全層移植を
丁寧に教えていただきました。
実習費だけでも10万円はかかっていたと思います。
それが無料でサポートしてくれました。
近畿大学の教授、日大の教授にはいまだに
感謝しております。
普通は名刺さえいただけないそうですが
皆さん良くしてくれました。
私も診察が終わってからの練習で豚の眼を
屠場から取り寄せ毎日朝の5時くらいまで手術の
練習をして睡眠が2時間を5年続けました。
超音波フェイコを使用すると自分の病院でかかる費用が
硝子体カッターを使用して1回2万5千円から3万円かかります。
それを5年続け自分の貯金を使い果たして
しまいました。
それで眼内手術で助けてあげられた犬の目は11眼。
もうけにはなっていません。
そこまで追及して自分の網膜がトラブルを
おこし犬の白内障の手術が出来なくなってしまい
ました。何のためにあんなに努力したのか
残念です。
獣医さんは自分を犠牲にして皆さんの
ため努力しています。貯金を使い果たし
これからどうしようと思いながら
後悔はしていません。
と言っては嘘ですが四国の獣医大に入学
される方は動物のため頑張ってほしいと
思います。